映画『浜の記憶』・鎌倉光明寺にて

今日は、鎌倉の光明寺で、映画会に参加しました。

鎌倉アカデミア映画会
2019年6月1日(土)鎌倉・光明寺 開山堂


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今回、インターネットで上映を知って、観に来た作品は、『浜の記憶』(上映時間52分)。
当日券で開山堂に靴を脱いであがったのですが、100人は入場されたと思います。大勢の人が集まりました。年齢層は、やはり「鎌倉アカデミア」に何かの縁や思い入れのある方が多かったのか、全体に高めでした。

☆映画情報☆
出演:加藤茂雄/宮崎勇希/渡辺梓
監督・脚本・撮影・編集:大嶋拓
テーマ曲「浜辺の歌」ピアノ演奏:小倉遥香
☆☆

上映会に足を運ぶのが好きで、鎌倉、江ノ電沿いへ時々行ってみるのも好きですが、「鎌倉アカデミア」のことはほとんど知識がなく、今回来たのは、由希役の宮崎さんに関心を持ったためです。
インターネットの経済新聞のニュース記事の写真と、映画の公式サイトを見て、と、ここまでなら所詮ysheartはその程度のミーハーです。

しかし、90歳を過ぎた長い役者経験のある方の初主演作ということや、その方が、『七人の侍』『ゴジラ』、テレビでは「ウルトラシリーズ」「太陽にほえろ!」など多くの名作に出演されてきた方の70周年記念作品ということなので、そのような女の子との人間模様も映像も美しく、清らかに描かれているだろうとの、わりと健全な期待があって、鎌倉へ足を運ぶ原動力となったのです。

だいたい、お寺で上映される作品ですから、煩悩とは無縁なのが当たり前なはずです(笑)

繁田を演じる加藤さんは、突然、年頃で肌のきれいな知らない女の子が声をかけてきて応じていれば、こうなるだろうという自然な表情と言葉が流石で、繁田と由希の「逢瀬」(交流)は観ていてこちらも自然体でいられました。宮崎さんもあまり演じている感じでないのが面白かったです。

この映画は、公式サイトにもあるように、新宿のK's Cinemaで7月下旬から公開されるので、いわゆる”ネタバレ”にならないようにここで止めます(笑)
K's Cinemaは、こういう名前のあまり知られていない女の子の役者さんが出演する作品がよく上映されるイメージがあって、夏の上映がまた楽しみです。

上映後の大嶋監督とのトーク。
加藤さん「大部屋生活が長くて、1000作近い作品に出た。(それらの本は)表紙だけ切って中身は捨てちゃったんだけど、1000人全部違う役、役も衣装も違う。だから、どこかで演ったことあるのを引き出しを引っ張って出せばできる」
大嶋監督「たとえば、(今回の映画で)泳いで行っちゃう由希に『おい!おい!』と呼ぶところの表情は」
加藤さん「『ゴジラ対ヘドラ』で”未知の怪獣に遭ってびっくりする表情。イマジネーションで演るからね、(そのような特撮でも)ほかのみんなそれぞれ違う想像で演るんだよね、(自分は)液体人間に食べられるのを想像するとか」
(ここで特撮の話に大きく比重が行くので監督が静止して『浜の記憶』の話へ戻す(笑))
大嶋監督「相手は20歳の女の子でしたが、どうでしたか」
加藤さん「いやあ、素晴らしいね。初めて、本読みであの子に会った時、この学校(「鎌倉アカデミア」)の1年間で、帝国劇場に(授業で)『真夏の夜の夢』を(稽古を)観た時、パックという少女の森の精、を思い出して、あ、パックが来た!と思った。(エンドロールで)海を駆けるシーンが素晴らしい」

ここで、パック登場!

宮崎さん「とても素敵な映画でした。(演技は)なんかここをもっとこうやって、と(反省もしながらだったが)…(得たものが)大きかったです」
「(自分の家族では)おじいさんが早くに亡くなって、思い出がないので、(加藤さんを)おじいさんに重ねて、親しみを感じました」
加藤さん「長生きはするもんだよね(笑)」
大嶋監督「宮崎さんが、加藤さん用の、スナップ写真集をこうやって作ってくれていて、初めのうちは、(加藤さんが)出向くところどこでも自慢げに見せていたんですが、途中からそういうことがなくなったので、(なくしたのではと思い)持ってますかと聞いたら、こうやって持っていらっしゃいましたので」
加藤さん「こういうことはなかなか(自分の年齢では)できないもので(良かった)」

宮崎さん「私は役者のお仕事は1年目で、始めたばかりのザ・新人という感じですが、公開の予定はまだのもありますが(がんばっていきたいです)」
宮崎さん、拍手の中、退場。
加藤さん「由希さーーーん!!!(追い求めて手をのばす)」(笑)


以上、聴いた記憶が不十分な所は括弧に入れていますが、おおよそこんなやりとりがありました。宮崎さんの姿も見られたのがうれしかったです。


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15時からの『鎌倉アカデミア 青の時代』上映は、帰りが遅くなるので、観ずに会場を後にしました。
しかし、帰ってから、「鎌倉アカデミア」について少し調べておきました。

「鎌倉アカデミア」は、大学になれなかった大学、ということになるのでしょう。
敗戦ののち、鎌倉在住の芸術家らが大学設立をめざして開校した「鎌倉大学校」が、いわゆる教育関連法上の「大学」ではないので、そのような名称で始めたようです。
光明寺にあったのが、やがて、大船駅に近いところにあった旧日本海軍の建物に移転したものの、資金不足で、わずか4年半で閉校。

しかし、学科は、文学科、産業科、演劇科、映画科の四学科が編成されるなど、ああ惜しい!今も続いていたなら、すごくユニークで芸術文化の息吹にあふれた大学に発展していただろうに、と想うのであります。
今日いただいたチラシに合わせて、2017年6月20日日本経済新聞の切り抜きのコピーが配布されました。加藤茂雄さんの「永遠なれ 鎌倉アカデミア」という文章です。

因みに、「鎌倉アカデミア」には、鈴木清順さん、川久保潔さん、いずみたくさんら錚々たる顔ぶれが在籍されていたようです。
余談ですが、川久保潔さんは先々月であったかお亡くなりになりましたね。デンソーの朝の歳時記の方ですね。
当たり前の声の人がいなくなるのは寂しい気持ちがします。

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今日は、6月初日らしい、初夏の暑さも少しあって、よい鎌倉映画日和になりました。海も小坪ですからすぐそこ。ヨットがきれいな景色でした。

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