#821 演劇レポ・猫と犬と約束の燈/三人姉妹

最近観た演劇2作品の感想を。先ずは、今日の夕方、『ゼロヨンヨンの終電車2018』以来の、中塚さんや高橋さん出演作品から。

劇団TEAM-ODAC第28回本公演
猫と犬と約束の燈

【脚本・演出】笹原哲平(TEAM-ODAC)【原案】宮原耕

2018年2月7日(水)~2月12日(月)全8ステージ
会場: 草月ホール(東京メトロ・青山一丁目駅を下車)
2月9日18時30分開演回を観劇

【出演】
(TEAM-ODAC)高品雄基/飯塚理恵/東ななえ/小西啓太/坂場明日香/荒木雅也/高松雪

(GUEST)
松島勇之介/國島直希/篠崎彩奈(AKB48)/二葉勇/kyo-hey/軽辺るか(太田里織菜さんとWキャスト)/

中塚智実/松浦正太郎//大橋典之/haru/辰巳シーナ/榎木智一/緑川良介/

高橋明日香/五十嵐啓輔/梅田綾乃/坂田隆一郎/伊﨑央登/

栗田よう子/モロ師岡

(以上、基本的に敬称略。順番は、以前、『ゼロヨンヨン』の際もらった「中塚智実 出演舞台!」のチラシと、今日買った、『猫と犬と約束の燈』のパンフレットの紹介の順序を参考に並べました)

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【画像は、2月11日昼過ぎ撮影】


今回も再演なのですね。最近、再演作品で良いものに出会える体験が続いています。

『ゼロヨンヨン』チラシによれば、本作は、「2013年紀伊國屋ホールで行われ」た作品の再演とのこと。2013年といえば、1年のほとんどを海外で過ごしていたので、当時の演劇の情勢は全然わかりませんでした。

今回は、『ゼロヨンヨン』で、パワーのある探偵の一人を演じた中塚智実さんと、国語教師を演じた高橋明日香さんが出演とのことで、それが目当てだったのですが、AKB48の篠崎彩奈さんが出演というのも少し関心がありました。
とはいえ、昨年秋に岡山市までAKBのイベントを観に行ったというのに、どの人が篠崎さんか、分からず(すみません)、ただあの妹役の人かなと思いながら観ていたら、やはりそうだったようです。

実は、『ゼロヨンヨン』千秋楽が終わるまで、中塚さんが元AKB48だったということも知らなかったほどの私です。。

ともかく、今日の舞台は、
それだけでなく、久しぶりの草月ホール、柳亭市馬さんたちのオルタナティブな寄席を観て以来の会場ということも特別な感慨があって、足を運びました。

予備知識なしで、開演を迎えたのですが、
新喜劇のようなキャラクターショー的な展開に加え、終盤の栗田さん演じる社長の未亡人に、ひとりひとりが諭されるところにほのぼの感があるお芝居だったなと感じます(笑)

また、客席の通路を役者さんたちが行ったり来たりもして、通路寄りに座っていた私は楽しい気持ちでした。
中塚さんなどが、「通夜の日に火事になるなんてね」といって、後方からステージへ向かうくだりなどもありました。

ストーリーにはタイトル通り、猫と犬が、主人公の詐欺師のかつての仲間として登場しますが、実はこの二匹はすでにあの世のもの。つまり、主人公は、半分あの世に行きかけていて、生と死の間で交信ができるのです。
そこへ、モロさん演じる葬儀屋社長も入ってきますが、
主人公がぴしゃんと窓を閉めると、それがモロさんの横顔を直撃して本当に痛そうだったのが、まさに生のステージの醍醐味でもありました(笑)

その娘役の高橋さんは、出てきてその声と顔立ちですぐに、高橋さんとわかりました。今回も素敵な雰囲気のある役柄でした。

猫は、梅田さん演じるネコ子がかわいくて、大好きになって観ておりましたが(笑)
動物に弱いのも確かですが、果たして、梅田さん演ずる猫が好きなのか、猫を演ずる梅田さんがいいのか。。
どっちだろうか。。( ̄  ̄;
なんか、梅田綾乃さんの猫をずっと見ていても全然飽きないかもしれません。だいぶ気に入っています(笑)

☆2018年2月10日追記
思い出したんだけど、梅田さんの猫のセリフで、「ネズミのくせに、テーマパーク作りやがって」っていうのが、結構好きですw



ともかく、昨日、急きょ、観に来ることを決めて補正予算を組んだ事情もあって、2時間半の上演を見終えた後ですぐに会場を後にしましたが、最近心がグレーな中で、ほんの少しの光のような時間が過ごせました。
この作品についての感想は、以上。


なお、この記事に連動した、なおくんツイッターのツイートは以下の通りです。

【『ゼロヨンヨン』の中塚智実さん高橋明日香さん出演の舞台、草月ホールにて観劇。喜劇のようなほのぼの感、梅田綾乃さん猫に癒された。2時間半あっという間。モロさんは公園で握手会やったのだろうかw】

実は、モロ師岡さんの舞台を生で観るのは、今回初めてでした。この方らしい、妙な破壊力が素敵でした(笑)


※ツイッターのほうの画像や文字列と、こちらの現実の画像や文字列が一致しません。ご了承ください。
とらわれずに、こちらを信じてお読みください。

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次は、立春の日に抽選で外れて、千秋楽を観れなかった、もう1本の感想を。
抽選で外れたので、それで、あの日は、演歌を観に行ったのです。。
したがって、以下の感想は、1月30日の観劇を受けての内容になります。

久しぶりの博品館劇場で、チェーホフ作品の芝居を観劇しました。

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三人姉妹
2018年1月17日~2月4日
作:アントン・チェーホフ
演出:赤澤ムック
訳:浦雅春(「ワーニャ伯父さん/三人姉妹」光文社古典新訳文庫)


出演:
長女オリガ(独身)・・・衛藤美彩(乃木坂46 1期生)
次女マーシャ(夫がいる)・・・伊藤純奈(乃木坂46 2期生)
三女イリーナ・・・久保史緒里(乃木坂46 3期生)


アンドレイ(三姉妹の兄弟)・・・五十鈴ココ
ナターシャ(アンドレイの妻)・・・岡田あがさ
クルイギン(マーシャの夫)・・・美翔かずき
ヴェルシーニン(中佐)・・・汐月しゅう
トゥーゼンバフ(中尉、男爵。イリーナを愛する)・・・春川芽生
ソリョーヌイ(2等大尉。イリーナを愛するも疎まれる)・・・立道梨緒奈/

アンフィーサ(老婆。三姉妹の乳母で、使用人)・・・柿丸美智恵/チェブトゥイキン(軍医)・・・東風万智子

会場: 銀座・博品館劇場


主催
ネルケプランニング Y&N Brothers

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18時30分開演から、途中休憩はありませんでしたが、四幕あることに対応して幕の終わりで暗転していたように思います。

まず、第1幕が明ける時、3人がポーズをとるところが、ファンタジックで良かったです。衣装は、3人とも、黒と赤を基調にした譬えれば花のようなイメージのものでした。
そういうことから、この芝居は、乃木坂のイメージとチェーホフ作品をブレンドしたファンタジーとして観ればいいのかと半ば予想したのですが、そうではなく、原作に沿っていて、台詞も丁寧に作られ、3人のたたずまいも作品の雰囲気として優れたもので、なんだか感動しました。

さて、第1幕は、3人姉妹の邸宅で食事の場面。地元の田舎っぽい娘ナターシャが孤立感を覚える中、アンドレイが恋心を抱くところまで。

第2幕は、マーシャとヴェルシーニンの恋、イリーナのモスクワへの想い。

第3幕は、火事騒ぎが起こる一方で、3姉妹の家では、オリガがイリーナに、男爵との結婚を勧める。

第4幕は、軍隊が町を離れることになり、マーシャとヴェルシーニンは涙の別れを。イリーナは、男爵が決闘で殺されたことを知るが、それでも、教師として新しい生活を始めることにする。三人は、自分たちがこれからも協力して生きていくことを誓う。

おおよそそのような具合で進み、20時40分頃終演でした。



浦雅春の訳は、2009年に出た目下の最新版のようです。


単調な田舎生活の中で、モスクワに行くことを 唯一の夢とする三人姉妹が、仕事の悩みや不幸な恋愛などを乗り越え、真に生きること の意味を理解するまでの過程を描いた『三人姉妹』。


宮城は、僕が、乃木坂のライヴを見ることができた数少ない場所であり、久保さんに注目したこともあって、自分にとっての乃木坂の聖地に近い感じを受けます。ひめたんが推したいわば”置き土産”でしたね。

実は、仙台のライブの時、推しメンタオルを買ったのですが、そのうちの”あるメンバー”とは、ひめたんのことでした。

久保さんは、いかにも、姉妹の末っ子という、無邪気で甘え上手なところを演じました。
次女は、やはり、ひとり、流れの違うところにいる感じ。
それを伊藤さんが表現されていました。

みんな演技に品があって、台詞が音楽のように心に浸透してくる。

長いセリフが多いのですが、(登場人物は、行動するよりはひたすら話している、というところは、光文社文庫の解説にもあって、正にその通りだなと思います)、みんなキャストは、ほとんどよどみなく話して、キャラクターをものにしているのが素晴らしい。
台詞といえば、ラストの長女のセリフには、「今」という言葉が入ることで、意味が少しわかりやすくなっています。
これは、浦氏の光文社の版と異なる部分の一つですね。


すべてが女性キャストであるのも奏功しているのでしょうか。

最近、女性ばかりの芝居を観る機会が偶然的にか多いのですが(宝塚歌劇を観た経験はありませんが)、
女性だけで舞台を構成すると、連帯まとまりもぐっと早まるということがあるのかなと感じました。


衛藤さんは、本当に、落ち着いたたたずまいで、堂々たる演技でした。
私は、乃木坂を応援しているときには、衛藤さんの存在は地味に感じていたのですが、ここぞという時にさりげなく能力を発揮される人なのだと思います。
いろいろなアイドルを見ている最近のysheartですが、顔立ちも含めて、こういう人がこうなるといった、アイドルへの評価の目線が、我ながら進化を遂げてきているかもしれませんので、こういう”察する”感覚を大事にしたいものです。


何かがなくなるということは、見た目には寂しいけど、最後に残ったものに対する確信を見せてくれる。
しかし、私達の日常も結局はそうやって、一見ありふれたなかにあるかけがえのないものに守られているのではないかと思います。ただ、そのような確信するものを見出せるかどうか、そこで、私達のそれからの幸不幸の道のりも変わってくるのではと思います。

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チェーホフが言いたかったことは、およそ”幸せ”というものは、実は、どこにもない。
悲観的な発想で、そういうわけではなく、もともと、そういうものであると。

仕合わせであるように見えても、そうでなくても、結局それぞれが、似たり寄ったりの中で存在している。

憧れ(モスクワ)も幻想のままで、それが実態になることはない。
たとえ、かたちになったとしても(モスクワへ行けたとしても)、新しい苦悩が表れ、同じような葛藤をくりかえす。

でも、それが現実なのだということを、チェーホフは言いたいのだと思いますが、チェーホフが生きた当時の世情の中では、このお芝居のような人間描写が今以上にもっと斬新な印象だったのかもしれません。


以上、更新が遅れたのは、
途中まで順調に書いていたのに、このブログのページが勝手にエラーを起こして編集がパアになったことです。
それでまたゼロから書き直し。
激しい怒りを覚えます。
それでは。


【2018年2月21日追記】
この記事をアップしてから日が経つけれど、一方の作品への反応があまりに低調なので、ツイートしておいた。
【先月上演され観劇したチェーホフの『三人姉妹』、乃木坂の3人が出演したこと以外に演劇作品としての感想がもっと知りたかった。】

※2月11日までに、加筆・補正を行いました
※2月15日までに、わかりにくい箇所を書き直しました
※2月21日追記しました

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