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zoom RSS 【夏休みシリーズ2015】日本のいちばん長い日

<<   作成日時 : 2015/08/15 17:45   >>

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日本は、戦後70年の【終戦の日】を迎えましたね。

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昨日、映画『日本のいちばん長い日』を観てきました。
お盆の帰省時期ということを踏まえ、朝早くやってきたのですが、すでに、チケット売り場は長い列ができていました。上映開始時にぎりぎりで間に合いました。

さて、本作品については、半藤一利さんの原作と、岡本喜八監督による映画版がすでに知られており、また、日本の近現代史にもとづいた内容でもありますので、ここで、あらすじを記すまでもないとは思いますが、端的にまとめれば、1945年8月15日、太平洋戦争終結までの何日間かの、日本と日本政府をめぐる出来事を描いた作品ということになります。

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【パンフレットの表紙】

以下、おもなキャストですが、このほかにも、いろいろな意味で重要な人々が登場しています。
それぞれのキャストへのysheartの想いと感想です。

阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)

この作品では、終始、淡々と穏やかに存在感を出していました。パンフレットの原田監督の言葉からもうかがえることですが、阿南のよさがわかるのは、阿南家の団欒においてであると思います。何気ない家族とのやりとり、家族の阿南への想いが、その自刃という終わり方に運命的につながっているところに、私などは、同じ日本人として複雑な感覚を覚えます。

腹を切るという人生の決着のつけ方、戦前は日本人の多くによって戦後よりも評価されていた楠木正成への共感など、1945年の終戦を境にした日本人の変化を物語る、戦前側の典型としての存在、それが阿南氏だったのでしょう。

役所さんの切腹シーンを見るのは、私ysheartには、これが最初ではありません。
このブログで以前レビューを記した映画『最後の忠臣蔵』(2010年公開)に続いて2回目です。
桜庭ななみさんの演技が本当によかった作品でした。当時の記事があるので、興味ある方はご参考になさってください)
今回、阿南の自刃を見て、あの映画のシーンがフラッシュバックしてきました。


昭和天皇(本木雅弘)

上述のように、終戦までの日本政府を中心にした様子が描かれている本作ですが、英語の副題が【THE EMPEROR IN AUGUST】(8月の帝)とあるように、中心人物としての昭和天皇の存在感が他を圧倒しています。
正確に言えば、本木雅弘さんの演技の力が素晴らしい!
このストーリーも、昭和天皇あっての終戦、という雰囲気をつよく感じさせますが、昭和40年代後半生まれの私なりに見ていた、昭和天皇の口調や印象を見事に再現され習得なさっていらしたように思います。

ysheart風に、もうすこし、ポップにいえば、

モックンが出てくるたびに、期待値100パーセント超えるんですよ( ・▽・)/(笑)

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そして、満足度も100パーセント超え。^▽^

上の写真は、パンフレットから。ラストで、自らの声で録音された玉音放送を昭和天皇が聴いているシーン。

【堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ。。】(終戰の詔勅 から)

パンフレットには「ラジオを聴く天皇陛下の孤独」(編集 原田遊人)との表現がありますが、まさに、このあと、昭和天皇は、1989年まで、その想いは常にあったと思います。

まだ観ていない方、モックンを観るだけでも大きな価値ある映画です。
ヒメジョオンのシーン、結構、好きです。

鈴木貫太郎総理大臣(山崎努)

原爆が広島と長崎に落とされたときの首相のイメージは、私には弱弱しいものだったのですが、具体化するとこういう人物なのかな、と、観ているうちに納得できました。
実際、貫太郎首相は、二・二六事件でも銃弾を受けながら生き延びた人で、シブトイ(元のイメージよりも楽観的な人間性を感じさせる)キャラクターが伝わってくるようでした。

相手がアメリカであるうちに戦争を終わらせる」という趣旨のせりふが印象に残っています。

このほかのキャストについては。。

畑中健二陸軍少佐(松坂桃李)
暴走する若き将校。ほかの時代劇でトウリさんを見た、家の父は、トウリさんの演技を好評価しています(笑)

東條英機陸軍大将(中嶋しゅう)
すごい。東條英機そっくり(笑)昭和天皇に諌められるシーンが、とくに面白かったです。

阿南喜美子(蓮佛美沙子)
一見、地味ですが、歴史ものとか文学テイストの作品で本当に品のよい存在感を発揮される女優さんです。
この女優さんの主演作品も、このブログでレビューしたことがあります(大林宣彦監督の『転校生』)ので、よろしく。

藤田尚徳・侍従長(麿赤兒)
泣く子も黙る(?)舞踏の【大駱駝艦】の人。白塗りの人たちの踊りの、はい、あれです(笑)。

佐々木武雄大尉(松山ケンイチ(特別出演))
混乱のとき、テキトーな命令をする典型を、ちょっとのシーンですが好演されました。

迫水久常書記官長(堤真一)
個人的には、正直なところを言えば、この人の演技は、全体に、現代的すぎる印象を受けました。その存在が、この映画での人々の動きと合わさって、意味を持っているのかもしれません。


その他、おもなキャストは、
阿南綾子(神野三鈴)、井田正孝陸軍中佐(大場泰正)、陸軍官舎付女中・絹子(キムラ緑子)、保木玲子技術員(戸田恵梨香(特別出演))。。など、でした。
ちょっと書ききれませんが、平沼騏一郎(枢密院議長)、木戸幸一(内大臣)、米内光政(海軍大将/海軍大臣)など政治面で有名な人々の演技も大切だと思います。
また、宮内省の侍従職の人たちの、ごきげんよう、の挨拶など、柔和な演技も緊迫感の中の癒しのような、面白さがありました。

脚本・監督:原田眞人。

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それにしても、私が見たいくつかの大きなシネコンでは、ほかの派手なSFやアクション映画のポスターは並んでいるのに、この映画のだけが全然なかったのは、不思議な感じがしました。

それはともかく、あらためて、あの終わりは始まりだったのだな、あれから、日本人は、ひたすらがんばってきたのだなと、当たりまえのことの幸せを感じます。

特に、私はこの4月に、勤務先のベトナムから帰国して最初の夏を迎えています。
戦争の関連では、NHKドラマ『一番電車が走った』(阿部寛、黒島結菜ほか出演)という広島の原爆投下の時を扱った作品、広島・長崎の平和宣言、安倍首相の戦後70年談話などをテレビで観ました。
それを観るにつけ、思うところは、日本はもう新しい段階に入っているがゆえに、本当に新しい気持ちで考えなければならない時にきているということです。

ロシアも中国も、第2次大戦の戦勝国であるとのカードを持っている限り、日本はそれを破る必要がある。
日本が、70年談話や安保法制など、新しい過程を踏むことで、それは、日本の軍事化のパンドラの箱を開けるわけではなく、
第2次大戦の戦勝国が未来永劫正しいとする、国際社会秩序のまちがいを、壊す扉を開けることになるのです。
私は、そう思います。
だから、安保法制にかんして、参議院を衆議院の都合でうまく通過すればいいという姿勢なら良くない、場合によっては、安保法制の成立は先送りするのもやむをえないと思います。

(こういう世論は、残念ながら今の日本では形成されない。いつも日本の政治には、振り子が、右と左しかない)

70年談話の中で、重要なポイントがあったとすれば、将来の世代に謝罪させ続けることがよくないというくだりがあったかと思います。あれは重要だった。
いろいろ批判がされているけれど、そもそも、首相の談話とは何なのか、それも国民は、問わなければなりませんね。


ともあれ、映画そのものは、エンターテインメントとして楽しく受け止め、映画にのまれることのないように行きたいものです。
したがって、かかる発想で書いた今回の記事にたいする批判的なコメントがあれば、当方は拒絶しますので(どうせ不毛な衝突になるだけなので)、よろしくお願い申し上げます。


追記。
いわゆる【敵性語】について、調べてみたいと思いましたよ。
この映画でもトランプのとき、パスとか言っていたし、NHKドラマでもレターペーパーとかありましたが、当時の国のルール(法制度)で管理された問題ではなかったようです。

【2015年8月15日夜、追記】
☆☆今夜放送のTBS系特番『私の街も戦場だったU』を観ました。番組進行は、久米宏さんを中心に、瀬戸内寂聴、綾瀬はるか、佐藤浩市のお三方もスタジオに登場。

やっぱり、久米さんの発言のセンスのよさを感じます(最近のニュースキャスターの物足りなさもあって尚更そう感じます)。「なぜ8月15日だったのか」、もっと、早く終わっていれば、人間爆弾も原爆もそして、戦争全体を通しての犠牲も、あのようなことには…という趣旨でしょう。戦争そのものがなければよかった、ということを言いたいけれど、酷い結末をもたらしたことへのやるせなさ、どうにもならなさを言葉になさったと思います。

「戦後を終わらせるためには、もう一度戦争を起こすことだがそれはできない。だから、戦後は続く」という趣旨の発言は、もう一度戦争を起こせると本当に思えるか!?という、この人なりの問いかけであって、戦後であり続けなければならない、という想いを表現したのだと当然ながら、そのように思います。

ネットを見ていると、そういう理解をしないコメントがあって、残念でありました。

この特番は、政府のようすを描いた『日本のいちばん長い日』とは異なり、一般国民の立場を見つめた内容で、空襲を容赦なく起こし原爆を落としたアメリカも狂気だが、当時の日本(軍部)も狂気だった、「正しい戦争などない」ということを伝えたかったと思います。
番組のあとで、この映画のCMがありましたが、私は、この映画のほうも見るべきだと思います。
誰のせいとかでなく、じゃ、戦争を国がするおそれがある以上、国民がそれを止めなければならない、それでも、現実の国際政治には切迫する問題がある、そのようなときに、どんな政治的な意思決定をして、それをどう行って行くのがいいのか、考えなければなりません。☆☆


夏休みシリーズ2015、第3回は映画のテーマでお送りしました。さあ、次は…あれだ!


−夏休みシリーズ2015 第3回 おわり 第4回へ つづくー

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