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zoom RSS 加藤ローサは映画のもと ― 夜のピクニック/いちばんきれいな水 ―

<<   作成日時 : 2006/10/08 23:59   >>

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「ユナイテッド・シネマ豊洲」で観てきた加藤ローサ出演映画2本の感想。

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☆ 夜のピクニック

【夜を徹して80キロを歩き通すという、高校生活最大のイベント「歩行祭」。…高校生活最後の歩行祭に臨む甲田貴子(多部未華子)は、人知れず一つの賭けを胸に秘めていた。3年間わだかまった想いを解決する為の「秘密の賭け」。それは、一度も話したことのない同じクラスの西脇融(石田卓也)に話しかけるということ。そんな簡単なことができない理由が、貴子にはあった。親友の美和子(西原亜希)にも、NYに越して行ったもう一人の親友・杏奈(加藤ローサ)にも言えず、必死に隠し続けている秘密、それは、貴子と融が、同じ父親を持つ血の繋がった兄妹だということ。】(公式HPより、ストーリー)

今回は事前に、恩田陸の原作(新潮社)で予習(ハードカバーでも発売中ですが文庫本で)。中高生が読んでも推理可能な適度な謎解きの要素があるけれど、大きな逆転や奇抜さも波乱もなく、何でもない状況がそのままあるべき方向へ。初めの約40頁は退屈(人物紹介)でなかなか進まず。44頁からいよいよ、貴子と融の家族事情が綴られ、そう来なくては!と力が沸く(笑)。250頁辺りで、貴子が賭けに勝つと、「団体歩行」編から「自由歩行」編へ、そしてさわやかなラストへ。全体で450頁程度。終盤ゴール前が、初めのようにスローペースで、なかなか終わらないエンドゲーム(違)。

最初と終わりの“タメ”の感覚orダラダラ感は何だろう?ひょっとすると、この小説じたい、文章の雰囲気の伸縮を通して“450頁分全体を走りぬく歩行祭”を象徴しているのでは、言い換えれば、この作品そのものがピクニックになっているのではないか?そう考えれば、恩田陸のせいにしないで済みます(笑)。
もっとも、そこまで言わずとも、抽象or難解な論理で読者に挑戦するのでなく、登場人物各自の個性を温かく眼差し、一緒に佇んで想いめぐらそうという、優しさ、人間らしい共生、湿度感覚。こういうのも良いなと、立ち止まらせてくれる磁力があります。

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…さて、映画のほうは、この原作に概ね忠実で、大事な台詞は十分に活かされていました。登場人物については、美和子と忍(融の親友)は僕の念頭にあったイメージよりも良く。今回、登場が少ないけど重要な役割を持つ加藤ローサさんですが、貴子の家で、異母兄妹の件を知るや、しばしの沈黙の後エー!と美和子と顔を見合わせ脈絡なく喋って歩き回る、杏奈のコミカルな様子は、『シムソンズ』のときのヒョウキンぶりを思い出します。

貴子と融のあいだの緊張感には凝った演出がないのが長澤雅彦監督の作品らしいといえばらしい(←この言い回し、小説中にもありますね^^;)。たとえば融の怖い視線を岩井ワールド的に光や音で表現するということもないので(忍役・郭智博は、『リリィ・シュシュのすべて』『花とアリス』に登場)、原作を知らない人には、地味で煮え切らない作品と映るかも知れません。が、後半、ストーリーの輪郭、骨格が、台詞を通してかなりはっきり伝えられます。

同監督は『青空のゆくえ』(2005年)でも、その地味さ加減を発揮しました。こちらはいっそう事件性が薄く、しかも、人気者の男子生徒の転校を、5人の女子生徒が寂しくも受け止めるという、およそ共感しがたい代物(笑)。でも、独自の純粋性で青春を描ける監督だと思わせます。
なお、今回主演の多部は、『青空のゆくえ』の5人組の一人。美和子役・西原も5人組。
「みんなで歩く、たったそれだけのことが、どうしてこんなに特別なんだろう」という杏奈の言葉が同氏の映画とフィットするのはわかる気がします。


☆ いちばんきれいな水

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ずっと眠り続ける姉・あい(加藤ローサ)を看病する、小学6年生の妹・夏美(菅野莉央)の家族。不測の事態により急遽日本を離れた両親に代わって家でひとり留守番する夏美(すごいスーパー小学生^^;)。11年ぶりに突然眼を覚ましたあいは、行動が8歳のまま。最後の夏休みも中学受験の勉強で遊ぶ時間もない夏美を、あいの突拍子もない行動が翻弄するが…

こちらは小学生の“青春”?がテーマ。
設定の無理やり感はさておき、予想できる結末とはいえ、切なくなります。また、クレヨン画の夏美とあいの姉妹が、口紅に追っかけられるアニメーションが入るところなど、親子連れも楽しめる、ほのぼのとしたファンタジーです。2回以上観るに堪える映画だと思います。

7日のTVで加藤ローサさんは「(8歳をどう演じるかについて監督が)そのままやればいい、と言われ『ン?』と思った」と話していましたが(笑)、子どもになりきったローサさんがやはり最大の見所であり(レストランのシーンで全開!笑)、ローサさんの魅力であふれています。

夏美役・菅野莉央さんは、『世界の中心で、愛をさけぶ』の演技が記憶に新しいところですが、ストーリーの要としての安定感には驚かされます。

本編終了後に、スピンオフ・ショートフィルム『夏美のなつ〜いちばんきれいな夕日』(24分)が公開。菅野莉央主演の小学生ドラマ。豊洲のプロモ?^^;。子ども中心だと、少年役の面々よりも菅野さんが大人びて見えるから、女の子ってのは不思議な生き物です。



時間の関係で、さきに『いちばんきれいな水』を観たのですができれば時系列で=加藤ローサの成長順?に観たかったのであったが、スケジュールと体調管理のバランスというのは、ままならないわ^^;土曜日にオープンした「ユナイテッド・シネマ豊洲」(数日前オープンのアーバンドック ららぽーと豊洲内)人混みに疲れた…。『いちばん…』は、公開記念DVDがもらえました。

3連休の東京は、大雨・強風から一転、青空のさわやかな晴天が続いています。


〈2007年5月21日追記〉
『いちばんきれいな水』DVD、5月25日発売予定。

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