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zoom RSS 夜空はいつでも最高密度の青色だ

<<   作成日時 : 2017/05/27 23:58   >>

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国内映画の舞台挨拶、久しぶりに観てきましたので。横浜・鴨居のこのシネマコンプレックスも思い出した!フィギュアスケート映画を観て以来でした。

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『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』舞台挨拶

上映後、舞台挨拶
登壇 : (スクリーン方向に向かって左から)石井裕也監督/石橋静河/池松壮亮
会場 : TOHOシネマズららぽーと横浜(JR鴨居駅から歩いて10分)
2017年5月27日(土)17時30分上映開始
上映時間 : 108分(20時まで)



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【キャスト】
石橋静河池松壮亮
佐藤玲、ポール・マグサリン、三浦貴大、正名僕蔵、大西力、佐藤菜月、野嵜好美、久保井研、宮里紀一郎、大塚ヒロタ、徳橋みのり、ぼくもとさきこ、伊佐山ひろ子、田島令子、
市川実日子、松田龍平、田中哲司

【脚本・監督】石井裕也
【原作】最果タヒ『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(リトルモア刊)
【エンディング曲】The Mirraz「NEW WORLD」

【ストーリー】
「看護師として病院に勤務する美香は女子寮でひとり暮らし。日々患者の死に囲まれる仕事と折り合いをつけながら、夜、街を自転車で駆け抜け向かうのはガールズバーのアルバイト。
建設現場で日雇いとして働く慎二は古いアパートでひとり暮らし。左目がほとんど見えない。年上の同僚・智之や中年の岩下、出稼ぎフィリピン人のアンドレスと、何となく一緒にいるが、漠然とした不安が慎二の胸から消えることはない。
ある日、慎二は智之たちと入ったガールズバーで、美香と出会う。

死の予感ばかりがあふれている息苦しい現代の東京で、自分の居場所を見失ったふたりが、互いに向き合って初めて見つける希望。」(以上、パンフレットから抜粋)

【公式サイト】→ 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

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詩を原作として、映画化されたというのが新鮮です。
そして、久しぶりに青春映画を観たいと思って、期待して来ましたが、期待して良かった、久しぶりに良い映画を観ることができました。

アニメーションや、決して豊かでないどちらかといえば都会の底辺にいる生活者など、虚しさを思わせる描写の中にあって、内面を丁寧にとらえつつ無駄な描写のない、美しい方向性を持った青春のストーリーになっているところが、僕には、とても良かったです。

石橋さん演じる美香の雰囲気が良いです。母の死の真相に対する懐疑的な気持ちから、自分の生き様、東京という社会への虚無的な態度を見せようとして、絶望しているような言葉を投げかけながらも、感情の起伏をあからさまに見せず、どこか力強い風情があって。
色に例えるなら、これから何色にもなれる、無色透明な状態で、何かをつかむ可能性が崩れることなく宿っているようでした。

最高密度の青色、というのが、今回の東京の夜空を表現しているのですが、田舎と違って、夜でも真っ暗にならない(黒にならない)空の様子を言っています。
最高密度っていうのは難しいですが、いろいろな感情や風景が最大限に含まれているような感覚でしょうか。


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ともかく、美香や慎二の言葉はいろいろな示唆に富んだものだと感じます。
スマートフォンばかり見ている現代の人々の不安な心情を話したり、「恋愛すると人間が凡庸になるって本当かな」と、慎二に問う美香。

無意味な言葉を羅列し、智之に「お前の言葉には内容がない」と一蹴される慎二だったが、美香と会うことで、「携帯、ガス代、シリア、テロリズム、少子高齢化…」と表面的な言葉の果てに、「会いたい」という言葉が加わってきた。

「不器用でぶっきらぼうなふたり」の中に、新しい感情が生まれ、やがて、嫌な予感ばかりだった慎二の口から、いいことがありそうだという言葉が出てくるに至るのです。


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さて、舞台挨拶ですが、大体、以下のような内容だったと記憶しています。多少、ニュアンスが違ったりしているかもしれませんが、あしからず。司会進行は、奥浜レイラさんでした。

石橋「みなさん、今日は公開初日、観に来てくださってありがとうございます。こうして初日を迎えられて、胸がいっぱいです」
池松「2週間前から東京では公開されましたが、(無事に全国公開となって)よかったなと思います」
監督「東京を舞台にしていますが、横浜でも撮影がありました」

石橋「撮影が続いていく中で、(どんな作品として観てもらえるか)まったくわかんなかったのですが、共感する場所があったなど(感想が聞けて)、自分でも美香という人がわかってきたと思っています。(演じているときは美香という人が)自分をどこに落とし込むのか(悩む役柄でそれが)心に刺さりました」

池松「最近は、若いということがネガティブにとらえられているように思えるんですが、この映画は、若いということをポジティブにとらえていると思います」

監督「(この作品は)詩がもとになっていますが、その詩の言葉が持つ”気分”=虚しさとか寂しさとか、そういったものを映画にした」

石橋「(冒頭の詩を読むところは)自分を入れないように無の状態で読みました」
監督「実は、撮影に入る前に読んでもらったもので。撮影終了後にもう一回読んでもらったのですが、前のほうが良かった(ので、そちらを採用した)」

石橋「ずっと東京に住んでいるので(田舎から東京に来た人の気持ちではないが)。留学して東京に帰ってきた時、すごく窮屈で、(いろいろなことを)小さくしてしまっていることに気がついた」
池松「九州に生まれて住んでいて、東京にはあこがれもなかったんですが、いいことも悪いことも、自分が戻ってくる所になってしまっているという気がします。東京のことを言うと、批判的になってもいけないので(笑)」
司会の奥浜レイラさん「今日は、でも、マスコミの方々もいらっしゃいませんから」
池松「いやいや、観客の皆さん一人一人が、マスコミですから」
監督「僕は東京は嫌いなんですが(笑)、嫌いというのも、好きになろうとする過程だと思っているので。」

奥浜「最後に、一言ずつ」
石橋「この場をお借りして、スタッフの皆さん、キャストの皆さん、会場にお越し下さったみなさんに、ありがとうございます」
池松「今日は福岡で舞台挨拶があって羽田空港に着いたんですが、羽田に帰ってきて、良い空だったと思います」
監督「最高密度の青色が何色なのか(自分には)わかっていないのであります。映画を通して、重層的な感情が流れていると思うので、ご覧になったみなさんがそれぞれに感じていただければと思います」

20時までに終了。石橋さんは白のドレスでした。

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上の写真は、パンフレットから。バス停から、飛行船を見たシーンです。


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パンフレットを買う際、タイトルが長いので、合理的な僕は、「『夜空はいつでも』を1部」と言って、買いました(笑)。

以上、ひさびさの舞台挨拶レポートでした。
それでは、また、近いうちに。当ブログは、映画のレビューもしていますので、よろしくお願いします。

因みに、今回の私の評価は、

★★★★☆

です。相変わらず、甘いですね^^;では!





【2017年5月28日追記】
一夜明けて、思い出したことを書きます。

建設現場の仲間たちは、なんとなくつながっているけれども、徐々に離れていきますね。

まず、慎二に対して冷徹な言葉を返しつつもどこか温かい先輩が突然いなくなり、それから、健康上の限界から最年長の人が去り、そして、「ここでの仕事はばかばかしい」と言って一人去り…
それぞれがそれぞれらしく去って行き、残されたことが、慎二の中の何かを変えたのかもしれないと思います。

あの最年長の人の行動を見ていると、異性への想いというのは、生きる上で本当に大事だなあと思わせます(笑)
ただ、コンビニの店員にアプローチするのは、やっぱり失敗するだろうなとも思います(笑)

アンドレスの問題は、現代の日本の労働事情や外国人の不法就労の問題を映していて、外国人とかかわる仕事をしている私にとっても、関心をそそられる部分です。祖国の妻と娘を想って、ガールズバーでもはめをはずさないところに、クリスチャンの気質とか、お国柄の一端を見せてくれています。

ところで、あの騒音に悩まされる男性は、結局、壊れないまま終わりましたね--;
それが東京の現実ということでしょうか。

東京については、いろいろ自分のことを記したいですが、また気が向いたら追記します。
東京が好きで、ずっと最高密度の白色と淡い青色の中間色のysheartにとっては(笑)、
僕が初めて東京に来て不安と期待が混ざっていたあの頃の気持ちが、
この映画のメインキャストたちの気持ちにいちばん近いのかもしれないと思っています。
僕は故郷が嫌いで、それを好きになろうとする過程にいるような気がします。
たぶん好きにはならないと思うけれども。

追記いったん終わり。



【2017年6月25日追記】
新宿では、今週も上映されるようです。

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いずれにしても、上映期間が少しでも長くなってくれれば、観て良い印象を持った者としてうれしく思います。

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