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zoom RSS 【ゴールデンウィーク編2017】深川麻衣さんのスキップ@サンシャイン劇場

<<   作成日時 : 2017/05/04 23:55   >>

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この会場、思い出したー( ̄▽ ̄)/!キャラメルボックスの舞台を観て、このブログでもレビューを書いたことがあります。今回は、深川麻衣さんの舞台ということで観に来ました。


NAPPOS PRODUCE 『スキップ』

原作: 北村薫『スキップ』(新潮文庫刊)

脚本・演出/成井豊

出演: 真理子42・・・霧矢大夢、真理子17・・・深川麻衣/桜木・・・岡田達也、父/尾白先生/岩村・・・粟根まこと、美也子・・・木村玲衣/碓井将大、深谷由梨香、長濱慎、熊川ふみ、原田樹里/関根翔太、石森美咲、大滝真実、山崎雄也、元木諒

会場: サンシャイン劇場(東京・東池袋)
2017年5月4日(木)
16時30分開場、17時開演


公式サイトは、こちらです。→ SKIP[スキップ]NAPPOS PRODUCE
5月5日まで。

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【あらすじ(パンフレットから)】
昭和40年代の初め。一ノ瀬真理子は17歳で、県立高校の2年生。運動会が雨で中止になり、帰宅して、レコードを聴きながら、ついうたた寝をしてしまう。次に目覚めた時、真理子は見知らぬ家の中にいた。そこへ、同い年くらいの女の子が帰ってきて、真理子を「お母さん」と呼んだ……。
そこは真理子の家だった。真理子は42歳で、苗字は桜木。職業は高校の国語教師で、夫と17歳の娘がいた。うたた寝をしている間に、25年の月日が流れてしまったのだ。真理子は元の時代に戻れるまで、42歳の桜木真理子として生きていこうと決心する。まずは教団に立って、国語の授業をしなければならない……。


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先ずは、一言、感想。


いや〜〜よかったあー、まいまいのセーラー服姿…癒されました(←笑)

それもいいんですが、ご本人が、パンフレットの中でも「こんなに台詞の多い役を頂いたのは初めてで」と、おっしゃっているように、セリフが多く、セーラー服の姿で、42歳の真理子のシーンでも、その中身(実体)として42歳とともに、絶えず登場して、言葉を発するのです。

そんな深川さんを目で追っているだけで、あっという間に17時から19時10分までの約2時間5分が過ぎていきまして。ストーリーもすいすいと頭に入って理解しながらついていくことができました。

余談ですが、この人が「聖母」と呼ばれて乃木坂46の時代に愛されたのがわかる気がします。

さて、ストーリーを追ってゆけた理由としては、何より、北村薫さんの原作の文庫本をある程度読んでおいたこともあると思います。実際、冒頭から、ほぼ原作の文章通りに展開し、文章とキャラクターはほぼそのままで、進んでいったので、僕が読んでおいた300ページ辺りまでは、それを思い出しながら観られたし、その後は、結末がどうなるのか、緊張しながら見守ることができまして。

もっとも、冒頭は真理子先生以外は、生徒たちが座って、原文を読んでいったので、朗読劇になりそうな雰囲気があったのですが、そこは、そういうわけでなくて、パンフレットで、成井さんもおっしゃるように、この作品は「群読劇になる危険」があったがそうならずにすんでよかったという趣旨の話をなさっています。

そして、肝心の結末についてですが、
パンフレット内の座談会でも深川さんが言っていますが、小説を読んだ後には最初、帰れないのーと思うくらい読み終わった後の余韻がすごかった、その通りでした。

僕なんか、仮面ライダー1号を思い出しましたもの( ̄  ̄;)。あれも初めのうちは、改造人間がいつか元の人間に戻れるかのようなナレーションがありましたが、元に戻れないまま、今のシリーズに至っていますから(笑)

それはともかく、深川さんは、「あのまま(17歳のころに)帰ってしまったら、…「あれは夢だったのかな?」みたいな気持ちになると思う。…時の欠落は埋めることなど出来ない」と北村薫さんはおっしゃるけど、自分も「時間を大切にしていきたい」と。
たしかに、僕も、これが最後に”夢落ち”のようなかたちで終わるのはよくないとは思います。

しかし、まあ、文庫本のほうを読むときでも、今回の舞台を観ているときでも、僕は心の中でともかく、17歳に戻ってくれい!と切望しながら観ていましたので。

池ちゃんとの再会がどうつながるか見守りましたが、何ら時空のゆがみみたいな変化が起きずに、終わりましたねえ…

結局、真理子は今を一生懸命生きることを選んだ結果、過去に戻れなくなったのでしょうね。
北村氏は、「時の階段を上った人々の胸にも、十七歳は生きている」(パンフレット)、そこをむしろ言いたいのだと思います。
17歳は本当にまだ未熟だがそこから積み上げていって成長する。その「成長」こそ重要であり、その過程にこそ、ノスタルジーを覚えるものなのだと。
だから、スキップした真理子の登場後に、桜木も若さにもう一度目覚めたということは、その過程の積み上げの精神を生き返らせる気持ちになったということなのでしょう。

反対に、ここには、十七歳という時代そのものへのノスタルジーはないという気がします。
あのころに、かけがえのないものがあるのではない。
これが、17歳に戻れないという結末を生んでいるのであり、この物語については、それが大きな価値を持っていて、その言いようのない想いが、深川さんのいう「余韻」となって私たちの心を締め付けるのだと思います。

元の≪あのお方≫は、それでは、どこに消えてしまったのか、
落ち度のない17歳の真理子が時の欠落を引き受けなければならないのは、どうしてか、
そうやっていろいろ考え苦悶して、
要するに、僕は、17歳に戻ってもらいたかった派なわけです(笑)
でも、創作の世界からそのようなものが提示されている以上、ともかく、それを受け止めるほかありません。
小説に対して、ワタシだったらとか言っちゃいけないと、かつて、大学の先生が言ってた( ̄  ̄)/(笑)



さて、私もまた、かつて大学で演劇を学んだ者として、クライマックスの緞帳事件などが丁寧に描かれている感覚は理解できます。パンフレットで、成井さん北村さんが「実際にやるとしたらかなり危険な作業になる」とおっしゃっていて、僕は、昨日観た映画『バーニング・オーシャン』なども思い出してしまったけれど。
(見た目が入れ物で、中身とは別という点は、『ゴースト・イン・ザ・シェル』も想起しますが)


また、この小説は、国語教師の話であるので、日本語の知識にかかわる興味深い話が随所に出てきて面白いです。私も現在、日本語を扱う仕事をしているので。
好きな言葉、嫌いな言葉を答えさせる授業は、参考にしてみよう(笑)
それにしても、たとえば、パンフレットでは、岡田さんが、嫌いな言葉として「タメ」を挙げていらして、そこはわかる気がします。それにしても、嫌いな言葉については、意味がどうとかでなくて、聞いた時に、ああこれ自分は使わないなと思う言葉が多いように感じますね。何が拒絶させるんでしょうね(笑)
深川さんは、「だるい」を挙げていますね。まあ、わからなくはないです。本当にだるい時は使ってしまってもやむを得ないとは思いますが(^^;
同じ”疲れる”を意味する言葉なら、たとえば、「しんどい」などは、僕は使いやすくてまあまあの言葉だなと思ったりします。


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今回、カーテンコールは3回。4回目には、霧矢さんと深川さんがでてきてくれました。
深川さんの活躍を今後も応援します。

終演後、代引きの予約というので、SKIPのDVDの先行予約をすませてきました。7月10日以降発送とのことでした。


余裕があれば、2回以上観たいお芝居、なかなか良かったです。
スキップはなかったけど、自分の時間を取り戻すべく、生き直しを試みて、それを側面から間接的に記してきたのが、ほかならぬ、この、ワイエスハーティーブログですから、自分には、とても価値のある観劇だったと思います。

そのような大切な演劇レビューをもって、今年のゴールデンウィークシリーズを締めくくりたいと思います。
ひょっとしたら、もう1回、休暇中に記事をアップするかもしれませんが、その場合は、アンコールという位置づけになるということで(笑)

では、また、近いうちに!





【2017年5月5日追記】
ひとつ、大切なことを伝えておきます。

目の前の何かのためにひたすら生きることによって、

その代わりに

もっと大切な何かを失ってしまうということがあります。

ある哲学的な考え方に引き寄せられたために

自分に正直な気持ち、純粋に大切にしたいものを

失ってしまうことです。

それもまた、大きな時間の喪失です。

それは、その人にとって、幸せなのでしょうか。

時の欠落は取り返しがつかないのです。

私自身はそんな戦いを続ける者です。



【2017年7月11日追記】
『スキップ』のDVDが代金引換ゆうパック(7700円)で届きました。
ほっとしました。

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私が観た4日でなくて、5月3日のほうの公演分で、ノーカットで収録したものです。

千秋楽の一人ずつのあいさつも入っているようです。楽しみです。



【2017年9月23日追記】
シネマトゥデイ9月23日8時配信によれば、
来年2月公開予定の映画『パンとバスと2度目のハツコイ』に、深川麻衣さんが、映画初出演・初主演することがわかったようです。楽しみですね。

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